先日、nanapiのCTOの人のブログを見て、なんとなく自分も新卒最初の1年のことを思い出したので、当時考えてたこととか今思うところをつらつら書いてみようと思います。

入社前

現在は一応エンジニアとして仕事してますが、学部は経済学部で就活してた時は全くコード書いたことない状態だったので、全部総合職的な方に応募してました。

ただ特別やりたいことがあったわけでもなく、ホームページ制作会社でアルバイトしてたのでWEBディレクターになりたいです的なことを適当に言ってたら全然内定取れず、もう諦めてそのままバイト先に就職しようかと思ってたところで最後の応募先だった楽天に内定もらいました。確か4回生の7月ぐらいだったと思います。

その直後の8月ぐらいに、「プログラムできる人入ってくるから教えてもらったら?」というバイト先社長のお言葉に甘えて、その人からPHPのHello Worldから基本的なことを色々教えてもらいました。

元々HTMLとCSSのコーディングの仕事をずっとやってて書いたものが画面に反映されていくのが楽しかったので、プログラミングにもすぐハマりました。

覚えたてのPHPを使って、それなりに作るのがめんどくさかった問い合わせフォームを簡単に作れるようなツールを作ったり、不動産屋さんの物件登録システムをCake PHPでまるっと作らせてもらったりして、卒業まで半年少々ひたすらプログラミングに没頭してました。

当時はバージョン管理なんてものも知らず、今見たら吐き気がしそうなコードもいっぱい書いてたと思いますが、そこのおかげでプログラマとしての第一歩を踏み出せたのは間違いありません。

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配属

そんなこんなで、経済学部で総合職で内定をもらったんですが、入社後の配属面談でアルバイトでの開発経験を話しつつ開発行きたいです!と言ったら、配属されたのは人事で新卒採用をする部署でした。就活生にとってのいわゆる「楽天の人事の人」のポジションです。

正直結構ショックでしたが、まあプログラミングも半年しかやってないし、人事の方が楽しければそれはそれでいいかということで開き直ってがんばってみることにしました。

エンジニアを希望していたということを考慮してもらったかどうかはあんまり覚えていませんが、エンジニアの新卒採用を担当することになりました。

人事とは言え、入社して間もないし現場の経験もないし、エンジニアは院卒がメインだったので学生も自分とほとんど変わらない年齢で時々年上もいるみたいな感じで、ひたすら学生と会いまくって「楽天たのしいでー」って言ってまわる仕事ではあるんですが、なんか研究で面白いもの作ってたりとか聞いたことない研究してたりとかして、自分の知らないことを学生から色々教えてもらうことも多かったです。

あとやっぱりエンジニアを惹きつけるには楽天の技術に触れてもらうのが一番やろうということで、社内の開発系のメーリングリストに登録したり、社内SNSをウォッチしたりして、技術系の社内勉強会を見つけては主催者の人に「これ学生も呼んでいいですか?」って聞いてまわってました。

よほど外に出してはいけない情報が含まれてない限りは快く受け入れてもらえたので、興味ありそうな子にメール送って、参加してくれた学生を入り口から会場に案内して、勉強会も懇親会も自分が一番楽しむみたいな感じの仕事をしてました。

異動活動

そんなこんなでかなり自分なりに楽しんで仕事はできてたんですが、やっぱりがっつり開発したいなあっていう欲望は消えず、徐々に開発に異動したい気持ちも強まっていきました。

秋ぐらいにはもう社内で会う人会う人に「いやー実はぼく開発行きたいんすよねー」とか言ってまわってた気がしますし、会う学生にも「自分が入社する頃にはおれもう開発おるかもしれんわーはっはっは」とか言うてた気がします。

どうやら2年目の評価面談から異動希望が出せるらしいという噂を聞いていたので、2年目の夏に異動できてなかったら会社辞めてバイトでもなんでもいいからエンジニアとして働かせてくれるところを探そうと思ってました。

異動するためには異動先の部署に欲しいって言うてもらわんとあかんやろなあというのはなんとなく思ってたので、その一環でAmazon to Rakutenを作ったり、それを発表したり、このブログを立ち上げたりと色々アピールしました。

そんな涙ぐましい努力がえらい人の耳にも届いたようで、2年目の6月に晴れて異動することができました。まあやっぱり世の中言うたもん勝ちというか、自分のやりたいことをちゃんと発信するのは大事やし、それを実現するためのアウトプットも大事やなあと強く思った次第です。

開発に異動してからもそれはめっちゃ重要で、やっぱり社内のいろんなルールとか申請とか歴史的な習慣とか、ぱっと聞いてなんで?って思うこともいっぱいあって、おかしいと思ったらとりあえずそれおかしないすか?って言うてみて、なんかどうしようもない事情があったら諦めるし、変えられそうやったらこうしましょうよって言うてみたり、実際に動くものを作ってほらこれでできるからこれにしましょうって押し通したり、なんかそういう馬力はもっともっとつけていきたいですし、そういう人と一緒に働けたら楽しいなあと思います。

とりあえず思ったことをどんどん発信していけば、案外「いやーそれおれも思っててんなー」っていう人がいたりとか、逆に「それはこういう理由があって・・・」ってなればそれはそれで勉強になるし、ほんまに得しかないと思います。

まとめ

そんなこんなで、あんまりまとまりはないですが、採用にいたおかげでわかったこととか、仲良くなれた人とか、自分のアイデンティティに貢献したりとかあって、最初の配属は自分にとって間違いなくプラスになってます。

まあなんか、とりあえず目一杯やってみて、面白くなければ違うとこいけばいい話なんで、あんまり深刻に考えずに自分が一番楽しめる道を歩けばいいんじゃないかと思います。

そして思ったことを周囲に伝えるっていうのは非常に重要だと思いますし、楽天ほどの規模になったらやっぱり保守的な人とかあんまり自分の仕事を変えたくない人とかも一定数いるので、そういう人をがんがんせっついて引っ掻き回してくれる人がいっぱい入ってきてくれたらいいなーと思ってます。